子育て中の「イライラと自己嫌悪のループから抜け出すカギ」となるポイントをひとつお話しします。
その前にお伝えしておきたいのは、決してイライラが消えるわけではないということ。そして、イライラが悪いわけではないこと。
場合によっては、イライラがちょっとイラッとするくらいで済んだり、イラッとしていた場面でしなくなることもあります。
ですが、完全にイライラしなくなるということではありません。イライラして、自己嫌悪に陥って、またイライラして・・・・・・のループを抜け出すということです。

イライラと自己嫌悪を切り離す
人は毎日膨大な数のセルフトークをしています。セルフトークとは、頭の中で自分としている会話のことで、別名は自己会話。
これは、ほとんど無意識のうちに誰もがしていることです。
そのセルフトークが、イライラと自己嫌悪のループから抜け出すカギを握っています。
自己嫌悪に陥っているときは、自分を責めているとき。言い換えれば、自分で自分の悪口を言いまくっているとき。
これでは更にイライラして当たり前。
セルフトークで考えると少しイメージしづらいかもしれませんが、例えば家族や友達から毎日ものすごい勢いで悪口を言われ続けたら、悲しかったりイライラしますよね。
自分を責める・自分の悪口を言うということは、それと同じことを1人でしているということ。
だから、イライラして自己嫌悪に陥る(自分に悪口を言う)とイライラが止まらなくなっていくのです。そしてまた自己嫌悪・・・・・・これがイライラと自己嫌悪のループです。
そのループを断ち切るために、「イライラしない」所から入るのは至難の業。更に冒頭でもお伝えしたように、イライラ自体が悪いわけではありません。感情は自然と湧いてくるもので、そこに良いも悪いもないのです。
肝心なのは、「イライラしたときにどうするか?」ということ。イライラした後、自己嫌悪に陥らないようにすることで、更なるイライラを呼ぶループを断ち切れます。
一番大事なことは、自分で自分の悪口を言わないことです。
とはいえ、悪口が癖になっていた頃の私はそれが当たり前すぎて、言っていることにも気付けませんでした。それでも日常でセルフトークを意識していくことで、だんだんと掴めるようになりした。
セルフトークは、イライラしたときだけでなく常に頭の中で繰り広げられているので、少しずつ練習をすることで拾えるようになってきます。

できなくてもOK
これを読んでくださったあなたが、
「よし!早速セルフトークを意識してみよう!」
「自分の悪口を言わないようにしよう!」
と少しでも思ったとしても、今までそれをしてこなかった人が急にスパッとできるようになるわけではありません。
中にはそんな天才的な人もいるかもしれませんが、私は始めセルフトークがまったく掴めなかったし、今でもうっかりすると自分の悪口を言ってしまいそうになることもあります。
そんなとき、ひとつだけ絶対に避けたいことがあります。
それは
できない自分を責めないこと
です。
これはすごく重要で、うっかりすると「自分に悪口を言ってしまった自分に悪口を言う」ことになります。
せっかく自分責めをやめてイライラと自己嫌悪のループを断ち切ろうと思ったのに、うっかり二重責め。それでは逆効果もいいところ。私はよくやっていましたが・・・
なので、もしできなくても努力しただけでOKです。自分に優しくいきましょう。
それが、イライラと自己嫌悪のループから抜け出すカギです。