またイライラしちゃった・・・
声を荒げてしまった・・・
今日もダラダラ過ごしてしまった・・・
という感じで、毎日自己嫌悪に陥っているお母さんは少なくないかもしれません。ところが、その自己嫌悪は全然必要ないもの。
そうは言っても、自己嫌悪が止められない!!
と思うお母さんへ向けて、自己嫌悪がいらない理由と、気持ちがちょっと楽になる先輩ママの衝撃エピソードをお届けします。
どう受け取るかは相手次第
自分の言動が相手にどう届くか。相手がどう受け取るか。それは発する側が決められれることではなく、相手が決めること。
それは決して相手を傷つけることをしてもいいという乱暴な話ではありません。ただ、自分が良かれと思ってしたことが相手を傷つけることもあれば、「悪いことしちゃったかな」と感じるようなことが実は一切気に留められていなかったり、プラスにとらえられていることもあります。
これは子ども相手でも同じで、何かにつけて子どもが傷ついたと考え自己嫌悪に陥る必要はありません。
受け取るかどうか、受け取ったとしたらどう処理するか。それは受け取った側が決めること。発した側が受け取られ方をコントロールすることは難しく、お母さんにはそれよりもやるべきことがあります。
それは何かというと、自己嫌悪に陥っているその自分の感情とうまく付き合ってコントロールすること。アドラー心理学で言うところの「課題の分離」ですね。文字通り、他者の課題と自分の課題を分けて考えることです。
誰かのイライラや荒い言動を受けてどう処理していくかは子どもの課題、自分の感情をどう処理していくかがお母さんの課題ということになります。

イライラと自己嫌悪ループの仕組み
自己嫌悪に陥ったりネガティブな心境になったりしがちなのは、人間の本能。人は自分や大切な人の身を守るために、あれこれネガティブな想像をしては防御態勢に入る本能を持ち合わせています。
そこに良いも悪いも正解不も正解もありません。
ただ、本能だからと言ってそのままネガティブや自己嫌悪ばかり感じていたら、しあわせからはどんどん遠ざかってしまします。人にはネガティブを感じやすい本能があるのと同時に、感情が惰性的に進みがちな性質があるからです。
どういうことかと言うと、ネガティブに向かい始めたらひたすらネガティブに走りがち、ポジティブに向かい始めたらポジティブが加速しやすいということ。
ひとたび右方向に転がりだしたボールは、しばらくそのまま右に進む。逆もまたしかり。それと似たようなことが日々心にも起こっているのです。
イライラと自己嫌悪の無限ループの仕組みの一部がこれです。
だから、
イライラして声を荒げてしまった…
というときは、延々自己嫌悪に浸っている場合ではなく、なるべく早く自分の気分を立て直していくことが最重要任務ということです。

先輩ママの衝撃エピソード
イライラと自己嫌悪の無限ループを断ち切ることが、そんな簡単に出来たら苦労しないよ。それにやっぱり、親が感情むき出しにしてしまって、子どもに申し訳ない。自分だけ気分良くなんてなれない。
チラッとでもそんな風に感じたあなたへ、ひとつ先輩ママのおもしろエピソードをシェアさせてください。このお話で、少し気楽になれることを願って。(ご本人に許可をもらっています)
心のままに・・・
先輩ママNちゃんは、なんと2回の家出歴があるのだとか。反抗期のお子さんと、いわゆるワンオペで向き合う日々にストレス爆発!というのが家出の理由。お子さんが、ではなく、お母さんが1人家出をしたそうです。
ワンオペで家出とは、何たる勇気!!!!
ちなみに現在、Nちゃんのお子さんたちは既に成人し家庭も持っていて、子育ては終了しています。だから笑える部分もあるのかもしれません。それにしても、2回の家出とはツワモノだと思わずにはいられません。
Nちゃんをツワモノだと思う理由は、2回の家出の内容にもあります。
当時海外在住だったNちゃんご一家。その中での家出だったのです。しかも、2回目はなんと住んでいた国を出て日本まで飛んだのだとか。滞在期間は10日間。
そんなことがあったNちゃんの子育て期間ですが、後にお子さんは「お母さんは本気で自分と向き合ってくれた」と言っていたのだそうです。
お母さんがイライラして家出したとなったら、子どもの心に傷が残ったのでは?という想像もできます。ところが、実際にNちゃんのお子さんの受け取り方はとても温かいものでした。
受け取り方は人それぞれなので、もちろんお母さんが家出したことにショックを受けて心に傷を残す子もいるかもしれません。普段どんなにしっかり向き合っていても。
そこはやはり、親であろうとコントロールはできませんね。

このエピソードの重要ポイント
このNちゃんの家出エピソードで超重要なことがあります。
それは、
その行動が当てつけではなく、自分の心を落ち着かせるため
だということ。
反抗期のお子さんたちと1人で向き合うことに限界を迎えたNちゃん。そこから家出という行動に出たわけですが、その感情の矢印はお子さんたちではなく、Nちゃん自身に向かっていたということです。
お子さんがどう思うか?の前に自分の心を立て直して自分の気分を上げていくこと。そのNちゃんの在り方は、お子さんたちにそのまま伝わっていたのですね。
もちろんそれは結果なので、後になってわかることが多いと思います。
それでも、イライラして自己嫌悪に陥りながら無限ループにいるよりも、自分で断ち切っていくことはとても大事。現実としてできる行動・したい行動は人それぞれですが、その中で日々自分の気分を良くするようにしていきたいですね。

脱 自己嫌悪にあたって大切なこと
ここまで、お母さんが自分の気分を良くしていくことの大切さをお話してきました。
本当に自己嫌悪に利はないので、もっと楽しくしあわせに生きたいと思ったら、早めにやめた方がいいものです。
ただ、そこで重要なのは、
自己嫌悪が悪いわけではない
ということ。
もしかしたら、「え?自己嫌悪やめた方がいいって言ったよね?」と突っ込みたくなるかもしれませんが、やめた方がいいかどうかと悪いかどうかは別物。
ツライのは、自己嫌悪に陥っている自分に気付いて自己嫌悪なパターン。これでは自己嫌悪を深めるばかり。始めにお話ししたように、ネガティブになりがちなのは人間の本能でもあるので、なってしまっても自分を責める必要はありません。
肝心なのはその後で、自己嫌悪やネガティブに気付いた瞬間から、どうやって自分の気分を良くしていくか?という方向へスイッチしていくこと。
是非、意識してみてほしいと思います。
自分以外は変えられない、というお話。こちらにも書きました。
https://soradays.net/2020/06/01/kaerarerunohajibun/